所蔵品展 デコボコンポジション(同時開催:スポット展示 《立てる道化》が絵本になった!)

北海道

画家・三岸好太郎(1903~1934)の造形は、多様に変転しつつ、繊細な詩情と斬新な着想で魅力を放つ。幾重にも塗り重ねた色彩の深み、厚塗りの画面の盛り上がりや凹凸、なめらかな部分とザラザラする質感の対比、さらに絵の具を引っかいて線を刻む手法、紙や印刷物を貼り付けたコラージュ等々、前衛的な実験にも挑み続けた。そして31年という夭折の生涯も、高揚、前進、熱中、陶酔の一方で、苦悩や不安、混迷なども含んだ、高低・明暗、山あり谷ありの連続であったともいえるだろう。本展では、三岸の画業と造形にそうした起伏や凸凹(デコボコ)を見ながら、さまざまな作品・作風の展開のなかで、新しい表現を求め続けた彼の実験精神に注目する。
同時開催のスポット展示『《立てる道化》が絵本になった!』は、絵本と展示を通して所蔵品を紹介する企画の第3回目。今回は「プップクプードル」などで人気の札幌在住の絵本作家・やまだなおとが、《立てる道化》を題材に新作絵本『道化とランプ』を書き下ろした。《立てる道化》は、三岸好太郎の道化シリーズの中でももっとも憂愁に満ちた雰囲気の秀作。
本展では、絵本の原画イメージと関連作品などにより、子どもから大人まで楽しめる絵画と物語の世界へ案内する。

開催概要