兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥(兵庫展)

兵庫県

公式サイト

国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936~)の待望の日本での大規模な回顧展を開催する。
東洋と西洋のさまざまな思想や文学を貪欲に吸収した李は、1960年代から現代美術に関心を深め、60年代後半に入って本格的に制作を開始した。視覚の不確かさを乗り越えようとした李は、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」と呼ばれる動向を牽引。また、すべては相互関係のもとにあるという世界観を、視覚芸術だけでなく、著述においても展開した。
李の作品は、芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかける。それは、世界のすべてが共時的に存在し、相互に関連しあっていることの証。奇しくも私たちは、新型コロナウィルスの脅威に晒され、人間中心主義の世界観に変更を迫られている。李の思想と実践は、未曾有の危機を脱するための啓示に満ちた導きでもある。


本展では、「もの派」にいたる前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に会する。また、李の創造の軌跡をたどる過去の作品とともに、新たな境地を示す新作も出品される。

開催概要