潜在景色

群馬県

写真は目の前に見えているもののみならず、その場所に潜む見えない何かをとらえている。雄大なランドスケープや身近な街の風景、何気ない日常生活の一場面をとらえた写真が、その場所の歴史的、社会的な背景や、そこに流れてきた膨大な時間、記憶の痕跡を想起させる。「見えるもの」と「見えないもの」とは、写真のみならず、芸術における根源的なテーマでもある。
本展はそうした写真の見えないものをとらえる力に着目し、前橋をはじめとする群馬全域、さらに広域にわたるエリアを作家それぞれが独自の視点でとらえ、多様な手法を用いて表現した最新作を含めて構成。見過ごされているものや、場所が内包するものへと眼差しが向けられていくことで、見慣れた自然や街、日常の風景の中に潜在的な景色が現れてくる展覧会。

開催概要