呉市制120周年 開館40周年記念 呉の美術-激動の時代を越えて

広島県

呉市制120周年・開館40周年の節目にあたり、呉の近現代美術史を振り返る展覧会。
呉市は、1902(明治35)年に呉湾に臨む宮原村・荘山田村・和庄村・二川町が合併して誕生した。当地は1889(明治22)年に旧海軍の呉鎮守府が開庁しており、海軍工廠が拡充されるなど、呉市は東洋一の軍港都市に成長していった。全国各地から将兵、工員ほか多くの人々が流入して都市化が進み、軍都ながら多様な価値観を包含する近現代的精神が醸成され、革新的な独立美術協会系美術が隆盛するなどした。戦況の緊迫化により美術活動も統制されたが、終戦翌年には疎開中の中央美術家が中心の「芸南文化同人会」、地元美術家による「呉美術協会」が結成されて、美術の復興を牽引した。戦後の呉市は、呉海軍工廠等の技術を礎に重工業都市として復興したが、美術文化も戦前の革新性や自由精神を引き継ぎ、様々な表現活動へと展開していった。
本展では、明治・大正期以降の呉市における近代的な美術の流れをたどり、手島呉東、南薫造、上田直次、朝井清、長田健雄、片岡京二、池田栄廣、船田玉樹、岡部繁夫ほか、郷土ゆかりの作家の作品約160点を紹介する。

開催概要