市制施行100周年・開館20周年記念特別展 小茂田青樹展

埼玉県

市制施行100周年・開館20周年記念特別展として、〈小江戸文化シリーズ〉5「小茂田青樹展」が開催される。
日本画が新たな表現を獲得してゆく大正から昭和にかけて最前線で活躍したひとりに、川越が誇る日本画家・小茂田青樹(1891~1933)がいる。現在「蔵のまち」として親しまれている川越の中心地に生まれた青樹は、17歳になる年に上京し、今村紫紅や速水御舟ら気の合う仲間とこれからの日本画を模索する青春期を送った。その後、再興日本美術院展への挑戦をとおして画家としての確固たる表現に目覚めるが、一層の活躍を期待された矢先に体調を崩し、41歳という若さで生涯を終えた。
青樹の歩んだ画道は決して平坦ではなかったが、挫折の末にたどり着いた自然観照に基づく写実性と装飾性の融合、濃密な色彩表現は、唯一無二の個性として現在もなお高く評価されている。
本展では、各時代の代表作で画業の展開をたどるほか、主に昭和期における作品制作の実態や川越の関係にも迫る。同館では開館1周年以来19年ぶりとなる青樹展となる。ルーツである川越の地で、静かながら情感溢れるその芸術世界を堪能できる展覧会だ。

開催概要