はこぶ浮世絵-クルマ・船・鉄道

東京都

人間の日々の生活に欠かせない、「運ぶ」という行為。江戸時代には、人や馬、船などを用いたさまざまな輸送の仕組みがあった。
江戸は水の都であり、江戸湾や隅田川などの水辺に囲まれ、街中には水路が縦横に張り巡らされていた。舟運は江戸の人々の暮らしを支え、樽廻船や菱垣廻船などによる江戸と諸国との海運も盛んだった。陸路では東海道をはじめとした街道が整備され、物流に用いられるのはもちろん、庶民の間で盛んになった遠方への旅のルートともなったのだ。歌川広重や葛飾北斎ら浮世絵師たちが描いた作品の中には、こうしたさまざまな物流・交通の様子が、生き生きと写し取られている。
また、今年は鉄道誕生150年の記念の年でもある。明治時代の浮世絵には、当時の日本人にとって未知の乗り物であった鉄道をはじめ、馬車や人力車など文明開化を彩る新しい輸送の様子が盛んに描かれている。コロナ禍でインターネットを駆使した物流が発展を遂げている昨今だが、本展では現代のルーツともいえる江戸時代のさまざまな輸送に注目し、約65点の浮世絵を通して読み解く。
本展では、東洋文庫ミュージアムで開催される「祝・鉄道開業150周年 本から飛び出せ!のりものたち」展(10月5日~2023年1月15日)との相互割引を実施。移動や運送の歴史をたどる展覧会という共通点のあるふたつの展覧会。あわせて楽しんでほしい。

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