近代尾張七宝の名工とその時代

京都府

日本の近代七宝は、天保4年(1833)に尾張藩士の梶常吉が七宝焼(有線七宝)の制作に成功したことによって始まった。後に、尾張の遠島村(現愛知県あま市七宝町遠島)の林庄五郎がその技法を伝授されたことを機に、尾張は近代七宝の一大産地となっていく。開国後、販路を海外に求めた近代七宝は万国博覧会へも出品され、高い評価を得た。需要が拡大するとともに尾張の職人は各地に招聘され、七宝は飛躍的に技術革新を遂げていった。
同館には、近代七宝でも特に明治20年代から大正にかけて、七宝技術が最も円熟した時代に制作された作品を所蔵している。なかでも尾張七宝は、透明感のある茄子紺地を背景に、細緻な金属線と色鮮やかな釉薬で四季折々の花々や鳥たちを情趣豊かに描いた作品が数多くあり、幻想的な魅力をたたえている。
本展では、林小傳治、川出柴太郎、粂野締太郎といった尾張を代表する名工の作品を中心に展示。職人たちの類まれなる努力と、西洋との出会いによって生まれた結晶ともいえる作品の数々が楽しめる。

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