酒田市美術館・土門拳記念館共同企画 2つのまなざし 江成常夫と土門拳 -ヒロシマ・ナガサキ-

山形県

1957年、原爆の惨禍を撮影するために土門拳が広島を訪れた。戦後12年を経てもなお生々しい傷を抱える被爆者の姿や、過酷な手術の現場などを目の当たりにした土門は、翌年に写真集『ヒロシマ』を発表。国内外に大きな反響を呼んだ。同作に大きな影響を受けた写真家の1人が、当時20代前半だった江成常夫である。江成はその後自身の仕事の文脈を“戦争の昭和”に定め、様々な被写体と向き合っていく。その間、彼の中には常に被爆地への思いがあった。そして終戦から40年後の1985年、初めて広島に踏み入り、今日に至るまで綿密な取材や撮影を継続。どのように“被爆”を写真家するか問い続けた末、2019年の写真集『被爆 ヒロシマ・ナガサキ いのちの証』では、被爆地の遺品や遺構などの「モノ」のみを徹底的かつ克明に写し出した。土門と江成が異なる時代に/異なる手法で表現してきた被爆の様相は、それぞれの視座から原爆の恐ろしさや平和への希求を重く訴えかけていく。原爆投下から77年を経た現在も、世界では戦火が絶えない。本展における2人の写真家のまなざしが、戦争や平和を改めて考えていくきっかけになってほしい。

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