開館35周年記念特別展 古伊万里西方見聞録展

東京都

17世紀半ば、磁器大国である中国の大幅な輸出事業の縮小に後押しされる形で伊万里焼の海外輸出が始まった。当時の日本では、貿易相手国をオランダと中国のみに制限していた。二国の仲介を経て、まずは東南アジアへの輸出が始まる。次いで、オランダによる西欧への輸出は1659年以降に本格化。産地の有田では輸出先の注文に応え、海外輸出向けの磁器を製作する。長崎に運ばれた伊万里焼はオランダ東インド会社を通じて西欧に渡り、人気を博した。実用のほか、室内装飾として王侯貴族の居城の一室に大量のうつわを飾るなどの熱狂的な愛好は、西欧での磁器窯の誕生にも影響を与えていった。
1684年以降、中国が輸出事業を再開すると、伊万里焼の輸出量は次第に減少。オランダ東インド会社の衰退や東洋陶磁器の需要の低下などに伴い、1757年に同社の公式輸出記録は途絶えた。
本展では、初出展作品を交えつつ、輸出時代の古伊万里を中心に約80点を展観。東西文化の交錯した時代を古伊万里から紐解いていく。

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