兵庫県立美術館開館20周年 関西の80年代

兵庫県

兵庫県立美術館の開館20周年を記念し「関西の80年代」を開催する。
なぜ、いま80年代なのだろうか?

兵庫県立美術館の前身である兵庫県立近代美術館では、かつて「アート・ナウ」というシリーズ展を開催していた。その年、目覚ましい活躍をみせた作家を紹介し、関西アート・シーンのいまを伝えようとする名物展覧会であった。特に80年代にはまだ20代の作家が続々と参加し、競うように大作を発表する場となっていった。折しも関西では活きのいい若手が「関西ニューウェーブ」として注目を集めており、前例にとらわれない個性的な表現ゆえに、現代美術は「西高東低」ともいわれた。
時代はバブル景気とポストモダン、何とも華やかで恵まれた状況にも思われるが、いまや国内外で活躍する作家たちも当時はまだ駆け出しだ。70年代の禁欲的な傾向とは一転、心躍る色やイメージにあふれた作品群は、ニッポンの片隅で美術作家として何を作りどう生きていくのか、大いに悩みつつそれぞれのリアリティを掘り下げた成果であり、結果的に現代にまで引き継がれる数々の表現語彙を生み出した。
現代アートの原点とも言える80年代、関西発の類を見ない作品群は、困難ないまをよりよく生きるヒントを与えてくれるに違いない。

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