受贈記念 平井昭夫コレクション × 三浦徹コレクション やきものを愉しむ ―二人のまなざし―

兵庫県

兵庫陶芸美術館では、2019年から2021年にかけて、神戸市在住の二人のコレクターから現代陶芸を中心とする作品の数々を受贈した。
洋画材店を営んでいた平井昭夫氏(1931~)は当初、古陶磁に惹かれてやきものを蒐集し始めるが、あるとき、民藝運動を牽引した陶芸家の一人である河井寬次郎(1890~1966)の作品に感銘を受け、次第に民藝の流れを汲んだ作家や重要無形文化財保持者(人間国宝)らの作品を中心にコレクションの幅を広げていった。自らデザインし特注した家具・調度品にこれらの作品を飾り客人たちと共有する時間は、平井氏にとって至福のひとときであったようだ。
一方、医師であった三浦徹氏(1937~)は、医学生時代に訪れた丹波立杭で、一つの丹波焼の壺と出会ったことで、自ら作陶に打ち込むほどにやきものに惹かれていく。やがて、現代作家によるユニークな陶芸作品が面白くなり、知名度や受賞歴を問わず自らの心にぐっと刺さってくる作品を中心に精力的にコレクションを続けていった。三浦氏はのちに私設美術館「神戸わたくし美術館」を自邸に立ち上げ、そのコレクションは多くの人々に愛されてきた。
本展では、寄贈された現代陶芸のコレクションを一堂に紹介する。両氏のコレクションには、やきものに親しみ、慈しみ、何より愉しんだ二人の温かい人柄と鋭い審美眼がそれぞれに反映されている。二人のまなざしを通して、やきものの魅力に触れ、ともに愉しんでほしい。

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