北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック-アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美(愛知展)

愛知県

フランスのシャンパーニュ地方の小さな村アイに生まれたルネ・ラリック(1860~1945)は、アール・ヌーヴォーのジュエリー制作者、そしてアール・デコを代表するガラス工芸家として、二つの分野で頂点を極めた人物。ラリックは1900年のパリ万博でジュエリー作家として脚光を浴びた後、1910年頃よりガラス工芸家となり、無色透明な素地を用いて鋳型成形によるシャープなデザインで、ガラス工芸を美術品にも負けない詩情豊かなものに昇華した。
花瓶、香水瓶、鉢、置物などに始まったラリックのガラス製作は、室内装飾、野外モニュメント、そして教会の祭壇にまで広がった。1925年「アール・デコ博覧会」では、夜間照明付きの野外噴水を立て、建物の内外装にガラスを用いるなど、大胆な着想を実現して見せた。本展は「アール・デコ様式」の語源となった展覧会でもある。ラリックの作品は、装飾美術の価値を芸術の域まで押し上げ、生活に新たな美意識をもたらした。
本展では、世界屈指のガラスコレクションを誇る北澤美術館(長野県諏訪市)の豊富なコレクションの中からルネ・ラリックの作品を選りすぐり、ガラス工芸家としての全容を紹介。華やかで洗練されたフランス20世紀初頭のモダンな様式美をラリックによるガラス作品を通して堪能できる展覧会。

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