静岡県

木下コレクション「現代着物と帯留物語-江戸から明治・大正・昭和まで-」

「帯留」は、着物の帯を締めた上に留めるための金具、一般的に帯紐に通して用いる。昨今では帯締(紐のみ)が主流となり、あまり見かけなくなったが、実は装いの要となる重要な金具だ。帯留が流行したのは、江戸後期文化年頃(1804~)といわれているが、その歴史は長く目貫や柄頭など刀剣刀装具の流用や、煙草入れの前金具を用いたものも少なくない。そのため帯留には小さいながらあらゆる江戸の金工技術が凝縮され、繊細で洒脱な独特の世界が展開している。帯留をめぐる造形はまさに日本美術の小宇宙ともいえる。今回は、その帯留金具と現代着物を合わせ、女性の装いにおける接点を見出す。登場から一世紀以上を経た今でも、和の装いに違和感なく溶け込む帯留に、変わらぬ女性の美意識を探る。

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