栃木県

肥沼美智雄とその時代

肥沼美智雄は1936年東京都に生まれ、1969年益子町に「一黙窯」を築いた。以降、益子を拠点として数々の作品を世に生み出してきたが、2020年8月に84歳の生涯を閉じた。中国古代の青銅器や埴輪を想起させる堅牢な形体に、黒々とした古銅のような肌を持つ作品群。肥沼の作品は、さまざまな要素を連想させると同時に、他にはない未知の造形で鑑賞者の目を愉しませてくれた。
益子は江戸末期より施釉陶の歴史を築いてきた。その一方で1970年頃から、加守田章二に傾倒し、土味を生かした造形表現を探求する気風が生まれた。肥沼もまた加守田章二に憧れ、益子で陶芸を始めた一人であり、作陶開始当初より次々と新たな作品を展開していった。ロクロで成形するというある種の枷にとらわれない制作手法は、造形表現の可能性を拡げることとなっただろう。
本展では、肥沼作品を中心として、同時代に益子で作陶した作家による作品とあわせて約60点を紹介する。

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