東京都

春の江戸絵画まつり ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります ー 京の絵画と敦賀コレクション

江戸時代の画家の中で、伊藤若冲や曽我蕭白ら「奇想の画家」が人気を博している。鮮やかな色やおかしな形にあふれた若冲の絵も、蕭白の奇怪な人物画も、強烈で奇抜で、心を揺さぶる。
しかし考えてみれば、「奇想」という魅力は、「そうではないもの」、つまり「ふつう」があって初めて成り立つのかもしれない。美術はすべて「驚き」に満ちている。奇想の作品のように、呆気にとられたり気持ち悪かったりすることもあれば、きらきらした美しさにときめいたり、あるいは、穏やかな夢心地を味わえる絵もある。描き手たちは、一枚の平らな画面の上に、見た人の心をさまざまに動かすための技術や工夫を込めてきたのだ。
「奇想」への注目によって「ふつう」になってしまった江戸時代の「きれいなものづくり」だが、そこには、豊かな歴史と美の手法が生きている。そんな「ふつう」の魅力を知れば、奇想も、そして「日本美術史」という更なる広い世界も、さらに輝いて見えるだろう。
敦賀市立博物館の江戸絵画の一部は、府中市美術館の「春の江戸絵画まつり」でもたびたび紹介をしてきた作品たちだ。これらは一体どんなコレクションなのか、興味を持つ方も多いだろう。そこで本展では、その全貌を紹介する。やまと絵や円山四条派など、ひたすら美を追求した画家たちの作品によって、ひたすら美しい「非奇想」の世界に浸ることのできる機会となる。
尚、本展は2020年に新型コロナウイルス感染症の影響により途中閉幕となった展覧会を再度開催するもの。
※会期中展示替えあり

開催概要

直前の記事

最新一覧

美術展一覧へ戻る