福岡県

矢口高雄展 夢を見て 描き続けて

日本の情景を愛し、ふるさとを描き続けたマンガ家・矢口高雄。手塚治虫作品との衝撃の出会いから「マンガ家になる」という夢を抱くようになった矢口は、地元銀行に就職後、行員として働きつつも絵を描き続け、1970年にプロのマンガ家へ転向した。銀行員からの転身、30歳を超えてからの作家活動と、異色の経歴を持つ矢口の名を一躍有名にしたのが、73年に発表した『幻の怪蛇 バチヘビ』と『釣りキチ三平』だ。自身の経験や育った地域を題材に、大いなる自然と野性をダイナミックかつ緻密に描いたこれらの作品は大ヒットし、唯一無二の作風を確立した。
本展では、2020年に惜しくもこの世を去った矢口の画業50年を、躍動感あふれる数多の原画とともに紹介する。郷愁を感じさせる普遍的な日本の情景、生きものたちの命のきらめき、感情豊かな愛すべきキャラクターたち。マンガを愛し、マンガの力を信じ、描き続けた作家の迫力の手仕事を堪能できる展覧会だ。

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