愛知県

サンセット/サンライズ

小林孝亘《Portrait―resting cheeks in hands》2006年、油彩、カンヴァス、162.0×130.5cm(西村画廊蔵)

「サンセット(日没、夕暮れ)」と「サンライズ(日の出、夜明け)」。それは、毎日、誰にでも、平等におとずれる美しい自然現象。生きとし生けるものはすべて、この宇宙に流れる悠久のリズムに寄り添いながら生きている――。
「サンセット/サンライズ」の豊かさは、眠りと目覚め、終わりと始まり、死と生、闇と光など、さまざまな象徴や解釈の可能性を差し出してくれるところにある。こうした、生きる人間の儚さと強さ、相反する価値観やそのあわいなどをも表す意味の広がりは、まさしく芸術家たちの創造の問いかけと重なりあうものである。また、日没と日の出の前後に現れる薄明の神秘的な時間帯は「マジックアワー」とも呼ばれている。心が揺さぶられる魔術のような光景に立ち会う経験は、思いもかけない美術作品との出会いにどこか似ているともいえるだろう。
本展は、こうした「サンセット/サンライズ」から派生する多様なイメージを手がかりに、豊田市美術館のコレクションを紹介する試み。さらに招待作家として、愛知県にゆかりのある小林孝亘氏を迎え、静けさと強い存在感をもつその数々の作品を案内役に展覧会を構成する。

開催概要

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