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没後700年 趙孟頫とその時代―復古と伝承―

令和4年(2022)は、中国書画史に燦然と輝く巨星、趙孟頫(字子昂)(ちょうもうふ(あざな すごう)、1254~1322)の没後700年にあたる。趙孟頫は、南宋時代(1127~1279)の末期に、宋の太祖の11代目の子孫として呉興(浙江省)に生まれた。26歳で宋王朝の滅亡に遭い、33歳でモンゴル人が統治する元王朝(1271~1368)に召され、世祖(せいそ)から英宗(えいそう)までの5人の皇帝に仕えて、晩年には従一品の高官に任ぜられた。
漢民族王朝である宋の皇族出身でありながら、異民族王朝の元に仕えたことから非難も受けるが、趙孟頫は漢民族の伝統文化の護持に尽力した。書画においては、王羲之を主とする晋唐の書法と唐宋の画法を規範として、復古主義を唱導し、文人の新たな在り方を示した。その作品は、元末の四大家や明清時代の諸家にも大きな影響を与えた。
本展では、趙孟頫をはじめとする元時代の書画に焦点をあて、その魅力と後世における受容を紹介する。「趙孟頫前夜」では、宋や金において尊ばれた、個性を表出する書を展覧。「趙孟頫と元時代の書」では、趙孟頫を起点に、倪瓚(げいさん)ら元末までの文人と、親交のあった中峰明本(ちゅうほうみょうほん)ら禅僧の作から、元時代の書の諸相を概観。「元時代の絵画」では、趙孟頫と同時代の画家たちの多彩な活躍を紹介する。そして、「明清時代における受容」では、趙孟頫の書画に影響を受けた後の時代の作例を展示する。
本展は台東区立書道博物館との第19回目の連携企画。両館の展示を通して、趙孟頫が活躍した元時代の書画の世界を堪能してほしい。

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