石川県

めぐるアール・ヌーヴォー展 モードのなかの日本工芸とデザイン

フランス語で「新しい芸術」を意味するアール・ヌーヴォーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて広くヨーロッパで流行した。その誕生に影響を与えたのは、遠く離れた日本の美術であった。日本人にとってのアール・ヌーヴォーは、文字通り、最先端の芸術運動を意味するとともに、西洋のモード――新しい様式とその流行――に還流した、みずからの姿を映しだす鏡でもあったのだ。
本展では、アール・ヌーヴォーの時代を代表するアンリ・ヴァン・ド・ヴェルドやアルフォンス・ミュシャの作品、そしてアール・ヌーヴォー風の表現を取り入れた初代宮川香山や杉浦非水など、同時代の日本の工芸やデザインの展開を紹介する。さらに、アール・ヌーヴォーの源泉としての日本美術にも着目し、そこに通底する自然への眼差しが現代にまで受け継がれる様相を多彩な作品でたどる。
今回の展覧会では、東京国立近代美術館のコレクションに京都国立近代美術館が所蔵する関連作品も加えて、アール・ヌーヴォーをさまざまな視点から考える。異なる文化が出会い、めぐりめぐって互いに響きあうダイナミズムや、すぐれた工芸品を生み出す日本の繊細な感性に触れる機会となるだろう。
※会期中展示替えあり

開催概要

直前の記事

呉美の陶芸作品 そろい踏み+α

呉市立美術館は陶芸作品をコレクションを柱の一つとしている。その発端は1985年開催の「新しい造形への招待 現代のやきもの展」にある。「装飾と造形」という陶芸における二大要素をテーマに、20名の新進陶芸家に出品を依頼し(う

続きを読む

最新一覧

美術展一覧へ戻る