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MONDO 映画ポスターアートの最前線

一世紀以上にわたって映画宣伝の核となってきたポスター――それは時代や地域によってスタイルを変えながら、映画館に向かう私たちの心を絶えず躍らせてきた。現代では広報メディアの主軸はインターネットに移りつつあるが、 今世紀に入って、宣伝という枠にとらわれない、アートフォームとしての映画ポスター復権の動きも生まれている。
その最先端にいるのが、アメリカはテキサス州オースティンを本拠地に、鋭い感性を持つデザイナーやイラストレーターに委嘱、旧作・新作映画の垣根を超えたオリジナル・ポスターを生み出しているMONDO(モンド)である。2004年に映画館「アラモ・ドラフトハウス」系列のTシャツ店として生まれ、映画のサウンドトラックやオブジェなども制作してきたが、何よりも、スクリーンプリント技法で印刷される限定版の映画ポスターはオンラインショップを通じて各国に熱狂的なファンを獲得している。
国立映画アーカイブと京都国立近代美術館が協働して開催する映画ポスター展第9弾となる本展では、このアート集団自身の提供による無声映画から最新作までのポスター71点を展示。映画作品のエッセンスを活かしながらも、あくまでアーティストの作風が尊重されるMONDOの作品は一様ではない。ぜひ、宣伝とは一線を画した“オルタナティブ・ポスター”の世界を、豊かな質感をたたえた実物のポスターで確認してほしい。

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