石川県

特別展 フェミニズムズ / FEMINISMS

1990年代以降のフェミニズムは、欧米の若い女性たちを中心にポピュラー文化と結びつき、メディアを通して広がっていった。日本でも若い女性たちの活躍がメディアを通して紹介され、まさに「ガール・ムーブメント」の様相を呈していた。しかし日本の場合、女性たちからのマニフェストという以上に、ムーブメントがメディアに利用され、女性たちを消費していった側面があったことは否めない。1986年の男女雇用機会均等法、1999年の男女共同参画社会基本法などの法律が整い、男女平等社会が実現したかのように見えたが、現実社会には結婚や家族という制度、異性愛という社会的規範、女性らしさ男性らしさという通念など、個人と社会の狭間に行き場のない違和感があふれていた。
2020年代の今、インターネットを介して異議を発する小さな声と声がつながり、社会が変わろうとしている。女性のためだったフェミニズムが、社会に違和感を持つあらゆる人たちの力になろうとしている。近年、フェミニズムは複数形で語られ始めた。世代や時代、所属する国家や民族、それぞれの環境や価値観によってフェミニズムの考え方や捉え方は異なる。複数形のフェミニズムが発するメッセージは、多様な考え方を認め合うことこそが社会にとって重要で必要だという視点である。本展ではアーティストたちがそれぞれのまなざしで、ジェンダーを、身体を、社会をどう捉えるのか、そしてその先に何を見ているのか、日本におけるフェミニズムの表現の一端を9名のアーティストの作品から紹介する。

開催概要

直前の記事

和2・3年度市町村立美術館活性化事業 第21回共同巡回展 「板橋区立美術館・豊島区所蔵 池袋モンパルナス-画家たちの交差点-」

1920年代以降、池袋界隈には芸術家向けの安価なアトリエ付き住宅が建ち並び、そこには日本各地から上京した芸術家たちが集い、いくつかの「アトリエ村」と呼ばれる一画が形成されていた。この地域では、芸術家同士の交流も盛んで、新

続きを読む

最新一覧

美術展一覧へ戻る