沖縄県

琉球の横顔 ― 描かれた「私」からの出発

アジア諸国と交易をおこなっていた琉球王国時代から、沖縄は独自の文化を形成してきた。しかし、日本の一部となった後の1932年、沖縄出身の久志芙沙子の小説『滅びゆく琉球女の手記(原題は「片隅の悲哀」)』が婦人公論に掲載されると、ハジチなどの習俗に対する表現をめぐり、在京の沖縄県学生会から抗議が起こり、未完のままとなった。
本展は、89年前に久志がすくった「弱者への差別や偏見」という問題を21世紀の今日に受け止め、表現の限界に迫る方法論を実践するアーティストを取り上げる。沖縄系ハワイ移民をルーツに持つアメリカの作家や1977年に発足した沖縄女流美術家協会の作家、沖縄県立芸術大学などで学んだ作家の作品など、約50点を展示。沖縄美術の多文化的な側面と可能性を感じて、アートの新たな展開を楽しんでほしい。

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