愛知県

ホー・ツーニェン 百鬼夜行

ホー・ツーニェンは 、映像、インスタレーション 、サウンド、演劇といった多領域を横断しつつ、時に妖艶に、時にダイナミックに観る者を魅了しながら、出身地のシンガポールを軸にアジアを舞台にした作品を展開する。
本展では、奇怪かつ滑稽な100の妖怪たちが闇を練り歩く。そこには、第二次世界大戦中にマレー(シンガポールは1963年にマレー連邦から独立)で活動した日本人も、 妖怪たちの姿を借りて登場する。ともに「マレーの虎」の異名で呼ばれた山下奉文(ともゆき)大将と60年代のヒーロー番組「怪傑ハリマオ」のモデルになった谷豊(たに ゆたか)を中心に、その周囲で暗躍した軍人やスパイ、そして当時の思想家たち。日常の裂け目から現れる妖怪は、魔に魅入られた時代を映し出すだろう。
恐怖と好奇心で大衆の心を惹きつけてきた妖怪は、伝承と科学、自然と超自然、忘却と郷愁の間で、時代とともに揺れ動いてきた。20世紀以降に見えなくなった妖怪たちは、今や アニメや漫画の世界で跳梁跋扈している。近代以降に消えた妖怪とそれ以降に世界を席巻した戦争、そして現代の日本文化―この過去と現代が交わる地点に、複雑な日本の歴史や精神史が浮かび上がる。

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