静岡県

すべての ひとに 石が ひつよう 目と、手でふれる世界

私たち人間は太古の昔から、祭祀や儀式のために、また禍いからの護身や豊穣多産の願いを込めて、自然物である石を彫り、かたちをつくってきた。現代に生きる作家たちもまた、ゆるぎない強さを持つ石との出会いの中で、石という素材と、そして石と対峙する自分自身と向き合いながら作品を制作している。本展では、「石の声」を聴くように制作を行う8名の作家による石彫作品を紹介する。
この世にある目に見えない気配、神聖な場所から感じ取れる何かを石の力を借りて可視化しようとする長谷川さちや、人間をテーマに石を彫り続け、各地で石を磨くプロジェクトを精力的に行い、人と石とをつなげる冨長敦也、自然を洞察し瞑想するための場所を樹木の影をもとに形づくるホセイン・ゴルバなど、作家たちはそれぞれに石を彫り、かたちをつくっています。丁寧に「石の声」を聴き、制作された彫刻作品を鑑賞することは、石と人間の根源的なかかわりについて、そして、今ここにいる自分という存在について、思いをめぐらせることになるだろう。
また本展では、作家による作品を、目でみるだけではなく、手でふれて鑑賞することができる。実際に作品にふれることで、作家がその石にみたものや感じたものと出会うことができるかもしれない。「石の声」に耳を傾けながら、石が持つ確かな世界に、目と手でふれてみてほしい。

開催概要

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