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開館30周年記念 物語る 遠藤彰子展

遠藤彰子(相模原市在住)は長年にわたる精力的な活動によって全国の美術館で大掛かりな個展が開催されるなど、現在最も注目される洋画家のひとりである。
1947年、東京都中野に生まれた作家は幼少より絵に親しみ、武蔵野美術短期大学に学んだ。1972年、女流画家協会展に出品した《楽園》がマツダ賞を受賞し、画家としてのデビューを果たす。この頃から素朴で童画的な要素を取り入れた「楽園」シリーズが始まる。この「楽園」シリーズは結婚を機に都内から自然あふれる相模原市に移ったことから誕生した。その後、1970年代後半から「街」シリーズが始まり、この「街」シリーズによって洋画家・遠藤彰子の名は広く世間に知られるようになった。1978年、昭和会展の林武賞、1980年、女流画家協会展の女流画家協会賞など受賞を重ね、1986年には「街」シリーズの探究を凝縮した《遠い日》で安井賞を受賞。画家としての評価を決定的なものとした。
1989年からは500号をひとつの単位とする大作のシリーズが始まる。単眼の視点から多視点の構図へと向かい、螺旋構成など空間構成に様々な試行がなされている。また、神話的世界や物語性を内包した作品内容は、その絵画世界の壮大さによってみるものを圧倒する。2000年代に入ると、500号を結合し、1000号、1500号となる更なる大型作品を発表、その圧巻のスケールは作品内容の充実とともに高く評価されている。その例をみないスケール感はみるというよりも体感する絵画とも言える。
本展では、この超大作を中心に本展のために描かれた新作を含め、また各時代の数々の代表作品を紹介する。

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