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79億の他人――この星に住む、すべての「わたし」へ

2021年現在、およそ79億の他人が、地球の上で共存している。めいめいの身体、人種、性、思考、社会的立場――79億通りの差異は、この星の一人ひとりを、替えが効かない唯一の「わたし」たらしめている。それと同時に、その差異は「わたし」以外の人間を「他人」として分かつものでもある。
自己と他者という越えがたい分断を前にしても、わたしたちは互いの差異を認め合ったうえで、関係を築こうとする。反対に、差異を認めず関わりを断つ、という態度が形になるとき、それは排除となるだろう。目が眩むほどの他者性を前にして、共生の道を模索することも、ある一方を迫害に追いやってしまうことも、わたしたちは、どちらのことにも接している。
世界共通の目標であるSDGsにおいては、「誰一人取り残さない」持続可能でよりよい社会の実現を目指している。その一方で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う社会構造変化の劇的な速さは、それについていけない誰かを見過ごし、新たな排除を生み出しかねないものでもある。いかに多様であるか、いかにコミュニケーションするか――いま、世界人口約79億人(わたしたち)は、こうした問いにさらされている。
本展「79億の他人」は、こうした問いに向き合うための企画展となる。NO-MAとまちや倶楽部の2会場に展示する12組の出展者の表現は、いまの時代の「わたし」らしさや、他のすべての「わたし」を含むこの世界の79億人がともに生きることについて、大事な示唆を与えてくれるだろう。
まちや倶楽部との同時開催。

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