千葉県

福田美蘭展 千葉市美コレクション遊覧

福田美蘭《大江山の酒呑童子退治》パネルにアクリル絵具 2019年

福田美蘭(1963~)は、東京藝術大学を卒業後、最年少での安井賞や国際展での受賞等、国内外での活躍を通して独自の作風を切り拓き、絵画の新たな可能性に挑戦し続けている。人びとの固定観念を覆し、新たなものの見方や考え方を提案する福田の芸術は、単なる絵画という枠にとどまらず、豊かな発想力によって独自の展開を遂げてきた。これまでも日本美術をもとにイメージを広げた作品を多く発表してきた福田だが、本展では、千葉市美術館のコレクションから、自らが選定した江戸から明治時代の美術をきっかけに、新たに創作された作品を中心に展示する。福田は、もとになった日本美術をどのように写し、読み解き、このように思いもよらぬ絵画を生み出していくのだろうか。周密な観察力や入念なリサーチに基づく精緻な表現と自由な発想とが共存する福田の新たな作品は、私たちの日本美術への眼差しを更新するとともに、作品を鑑賞するとは何かということを改めて考えさせてくれるだろう。この作家の新作とともに、発想元となった千葉市美術館のコレクションも同時に展観する。
本展は、2001年の世田谷美術館、2013年の東京都美術館以来の大規模な個展となる。福田の飽くなき探究心をもって制作された作品を通して、コレクションの意義を見直すとともに、美術館という場における私たちの体験そのものを問い直す契機になってほしい。

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