栃木県

黒田泰蔵 白磁の道

純粋な造形へと昇華した白磁の表現で世界的に活躍し、今年4月に惜しまれながら逝去した黒田泰蔵の個展を開催する。
黒田は1946年滋賀県に生まれ、20歳の頃に渡仏。 パリ滞在中、島岡達三との出会いがきっかけで作陶の道に進む。1970年代はカナダを制作拠点としますが、一時帰国した際には益子の島岡のもとでやきものを学び、濱田庄司とも出会った。益子での経験は、その後の黒田の精神に深く息づいている。帰国後、1991年に静岡県伊東市にアトリエを構え、45歳の頃より「轆轤成形・うつわ・単色」を制作のテーマと決め、代表作となる無垢の白磁を確立していった。
本展では、代表的な白磁作品とともに旧作をあわせ、約100点を通じて黒田泰蔵の軌跡をたどる。益子で制作したとされる陶器をはじめ、色絵磁器や陶人形など、白磁より以前に手がけていた作品は、今となってはとても稀少なものとなった。量産スタイルを彷彿とさせる前半期の作品から、晩年の抽象化された白磁まで展覧すると、最初から一貫する黒田のシャープな造形感覚とともに、作家として劇的な変化を遂げていく道程が浮かび上がってくる。本展があらためて、黒田泰蔵の創作の真髄を見つめる機会となるだろう。

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