茨城県

ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島-(茨城展)

ピピロッティ・リスト(1962年スイスのザンクト・ガレン州グラブス生まれ)は、実験的な映像表現を探究するアーティストとして、1980年代からスイスを拠点に世界各地の美術館や芸術祭で作品を発表してきた。
色彩に満ちた世界をユーモアたっぷりに切り取ってみせる映像と、心地よい音楽や空間設計によるリストのヴィデオ・インスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了してきた。本展は、身体、ジェンダー、自然、エコロジーを主題とした作品およそ40点で構成。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオやヴェニス・ビエンナーレに出品された代表作《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》(1997/京都国立近代美術館蔵)、自然と人間が共存する今日の世界をのびやかに謳う、パノラミックなスクリーンへと展開する近年の大型インスタレーション(《もうひとつの身体》[2008/15]、《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》[2014]、《不安はいつか消えて安らぐ》[2014])、映像と家具が溶け合ったリビングルーム、日用品を作品へと再循環させる80年代からの一貫した関心によって生まれた作品群など、約30年間の活動の全体像を本格的に紹介する。
本展は、ベッドやクッションに横たわってくつろぐ、食卓を囲むといった遊び心あふれる映像鑑賞体験へと観客を誘う作品を通して、現代社会における切実なテーマを鑑賞者の身体とともに少しずつ解きほぐす機会となるだろう。

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