埼玉県

画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画

川越出身のマンガ家・花村えい子(1929~2020)は少女マンガのパイオニアとして位置づけられている。キラキラの目にカラフルな髪の色をはじめ、現在に至るマンガの少女像の原型を創りだした。埼玉県立川越女子高校を卒業し、女子美術大学で学んだ花村は、結婚後、貸本屋時代の1959年にマンガ家としてデビュー。可愛い少女のイラストは文房具のキャラクターとしても起用され、そのイメージは広く流布された。読者層の成長に合わせ、しだいに抒情的なマンガを描くようになった。代表作はドラマの原作にもなった「霧のなかの少女」や川越を舞台にした「花影の女」などがある。また『源氏物語』をはじめとする古典文学をマンガにするなど、活動の幅を広げた。惜しくも昨年12月に逝去されたが、生涯現役を貫いた。
本展では、花村のマンガ原画や当時の掲載誌等の貴重な資料に加え、交流のあったマンガ家たちの資料も展観する。懐かしくてかわいい少女マンガを存分に楽しめる展覧会。

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