鳥取県

特別企画展「甦る日本画家 木下翠雨」

木下翠雨(きのしたすいう、1868~1946)は、1902年第32回日本美術協会展出品作《秋景山水》が 宮内省に買い上げられ、明治期の『現在今世名家書画一覧』などに番付された日本画家。特に山水、 牡丹図を得意としたという。絵のほかに、漢詩・俳句を作り、書も優れていた。超俗隠栖であえて上京することなく地方画家に留まり、これまでその名を知られていなかった。このたび翠雨没後75年を迎えるにあたり、初の回顧展を開催する。
翠雨は、鳥取県日南町阿毘縁(あびれ)の木下家に生まれた。のちに米子市東八幡に移り、春日村(現・米子市春日地区)村長を2期務めた人物である。南画家・藤田台石(ふじたたいせき、1840~1915)を師とし、台石は息子の藤田苔巌(ふじたたいがん、1863~1928)とともに翠雨を頼って山陰を遊歴したといい、台石・苔巌の作品は日野郡から米子を経由して奥出雲まで 多く作品が残っている。
地方画家に留まった翠雨の足跡は未だ明らかにされていない部分が多く、宮内省買い上げ作品の所在も未だ不明だが、現段階の解明できたことと、米子周辺で所有されている作品を紹介し、郷土作家の顕彰とする。

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