東京都

江戸の天気

浮世絵にはさまざまな気象現象が描き込まれている。晴れわたる空、土砂降りの雨、しんしんと降る雪、雨あがりの虹。刻々と変わる天気を、浮世絵師たちは繊細な色彩の変化によって、あるいは大胆にデフォルメし表現してきた。
日本の、季節によって変化する多様な気候は、今も昔も人々の暮らしにも大きな影響をあたえている。江戸時代には大雨による洪水が度々おこり、また予期せぬ天候不順が飢饉を招くこともあった。科学の発達した現代においても、私達は天候をコントロールすることはできない。天気予報を頼りに日々の気象の変化に備えているが、近年では大雨や酷暑など異常気象が話題となり、気候変動への関心も高まりつつある。
本展では、絵の中の天気に注目し、葛飾北斎や歌川広重、小林清親らの手によって生み出された風景画を紹介する。浮世絵師たちの個性あふれる表現を通して、うつろう空模様を愛でる日本人の美意識はもちろん、時には風雨に翻弄されながらも繰り広げられた人々の営みにも触れていただけることだろう。
※会期中展示替えあり

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