東京都

武藤裕也 写真展「pianissimo(ピアニシモ)」

緊急事態宣言下に自宅から徒歩圏内の植物を採集し、中版~大判カメラで撮影。
フィルム現像~プリントを作家自身で行ったバライタプリント・フォトグラム作品。約40点で構成。

作品コメント
10年前に雪深い東北へ移り住んだ。
そこで教えられたことはあらゆる命は生かされているということ。
ゆっくりとした循環の中に存在しているということ。
それらは緊急事態宣言下で改めて、生きているのではなく生かされていることを認識させる。

自然は変わらぬ営みを繰り返し、静かに新しい命をつなぐ。
綻びは時間をかけて再生をしてゆく。

撮影のモチーフとなった綿毛は命の芽吹き、巡り来る春の象徴である。
また、「風に散る=儚さ」 を積み上げる矛盾を写真行為へ落とし込んだ。

光と影は対極にして表裏一体、
それは人が光を見上げ影を踏みながら生きる姿と同じよう。

そんな理を宿す自然界はまた、循環という姿をも見せる。
脆さ故、誕生を繰り返し、生まれてきたものもまた脆い。

ひとつの大きな境目を生き抜く私たちは、影の中に輝きを見た。

光や影の在り方を思うがままには出来ない。
だからこそ、こんなに美しい矛盾に気付けたのだろう。

開催概要

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