愛媛県

華宵・大正着物イマジュリィ展

高畠華宵は大正期を中心に挿絵や広告を描いた画家だが、ファッションデザイナー的な役割も担っていた。雑誌の表紙や口絵には、伝統的な柄からモダンデザインのものまで、個性的な着物が描かれていて(華宵は同じ柄の着物を描かなかったと自負していた)、大正から昭和初期の着物文化の様子を窺い知ることができる。「着物」には日本の文化的感性や美意識が凝縮されている。着物の起源を定めるのは難しいが、室町時代の小袖が、現在にまでつながる着物の原型とされている。着物の種類、着こなし方は、時代によって、また着る人の年齢、身分、TPOなどによって異なる。さらに生地の素材や柄模様もバリエーションが豊かであり、身につける道具という側面に加えて、見て愛でるという要素が強いことも着物の特徴である。華美に、豪華に、清楚に、粋に、格調高く、幽玄に、着物意匠のバリエーションは無限の広がりを有しながら、日本文化の一翼を担ってきた。
本展では、華宵が描いた着物の柄や着こなしに着目。柄の多様さやそれぞれに込められた意味などを紹介しながら、華宵作品にみる大正の着物文化を顕彰していく。また華宵以外の同時代の画家が描いた着物絵も展示し、大正昭和の近代日本の美意識を探る。繊細でモダンで華麗な美意識が反映された着物イマジュリィの世界が楽しめる展覧会。

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