東京都

【開館55周年記念特別展】百花繚乱 ―華麗なる花の世界―

1966(昭和41)年、日本初の日本画専門の美術館として開館した山種美術館は、2021(令和3)年に開館55周年を迎える。同館ではこれを記念し、花を描いた絵画で美術館を満開にする特別展「百花繚乱」を開催する。
日本では古くから、四季折々を彩る花を愛で、詩歌に詠い、絵画や工芸のモティーフとして表してきた。とりわけ絵画では、中世以来、中国から伝来した花鳥画や草花図などの主題表現を基盤として、梅や杜若、水仙など、季節ごとに咲く単一の種類の花が主役となる作品から、四季花鳥図のように、本来は開花時期の異なる花々を一画面に取りそろえた作品まで、多彩な花の表現が展開した。明治以降になると、それまでの美意識を引き継ぎつつ、近代的な感覚や季節感、西洋絵画の手法などを取り入れながら、新たな花の表現が模索され、個性豊かな作品が生み出されている。
本展では、近代・現代の日本画を中心に、横山大観の桜、山口蓬春の紫陽花、小林古径の蓮、速水御舟の椿など、春夏秋冬、1年12ヶ月それぞれの季節を感じさせる花の名画を一堂に展示し、名だたる画家たちの花に寄せるまなざし、創意工夫に満ちた表現を展覧。また、四季をそろえる伝統を受け継いだ田能村直入《百花》や荒木十畝《四季花鳥》、中国の院体画を意識した福田平八郎《牡丹》、琳派へのオマージュが込められた川端龍子《八ツ橋》など、個々の作品が持つ歴史的背景もあわせて紹介する。

開催概要

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