東京都

世界が絶賛した浮世絵師 北斎展

昨年、生誕260年を迎えた葛飾北斎(1760~1849)は歌麿、広重、写楽らと並び称される江戸時代後期を代表する浮世絵師である。
はじめ勝川派に入門し、春朗と称したが、後に宗理、北斎、爲一、卍(まんじ)など様々に改名、90数回に及ぶ転居を繰り返し、晩年まで衰えを知らずに90年の生涯で数多くの作品を世に出した。特に「冨嶽三十六景」のシリーズが著名だが、なかでも、赤冨士の《凱風快晴》、大波を描いた《神奈川沖浪裏》は、世界で最も知られる日本絵画といっても過言ではないだろう。
北斎は当時より日本国内で絶大な人気を博したが、遠くヨーロッパにも多大な影響を与え、ジャポニスムのブームを巻き起こす。そのきっかけは日本からの輸出用陶磁器の包み紙に使われていた絵手本『北斎漫画』が、フランスの美術家の目に留まったためといわれている。
本展では、「冨嶽三十六景」の《凱風快晴》《神奈川沖浪裏》をはじめとする風景画や『北斎漫画』、初期の役者絵、洋風画、肉筆画など北斎の様々な魅力が楽しめる。また、北斎に強い影響を受けたフランスの画家、アンリ・リヴィエール(1864~1951)が「冨嶽三十六景」に倣って描いた「エッフェル塔三十六景」もあわせて展示し、北斎がヨーロッパに与えた影響の一端を紹介する。

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