彩られた紙―料紙装飾の世界―

料紙とは一般に書に用いる紙のことをいう。本展では、絵画の紙も含め、料紙を加工した「彩られた紙」を展示する。
彩られた紙には様々なものがある。湿らせて叩くことで滑らかにする「打紙」、文字に変化を与えるため凹凸に加工した紙、そして、色紙に金銀を蒔くなど、華やかに装飾された紙などがある。たとえば国宝「古今和歌集序」は、布目を付けた紙の上に胡粉を塗り、吉祥文様を摺り出した紙(唐紙)を、色と文様の組み合わせを工夫して巻子に仕立てている。
本展では、奈良時代の荘厳な写経である「大聖武」をはじめ、王朝貴族の栄華を伝える「古今和歌集序」や「石山切」、江戸絵画として再評価されつつある大津絵、「平家納経」を精巧に再現した田中親美の模本にいたるまで、マイクロスコープの拡大画像とともに紹介。
人々の願いや美意識が反映された各時代の料紙装飾に光をあて、託された祈りや夢、そして美の移り変わりを探る。
開催概要
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会期
2021.04.06〜2021.06.06 -
会場
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観覧料金
当日一般1,000円
詳細は公式サイトへ
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休館日
月曜日(5月3日は開館)、5月6日
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