大阪府

特別展「復興を支える地域の文化―3.11から10年」

未曽有(みぞう)の被害をもたらした2011年の東日本大震災では、復興の原動力としての「地域文化」に大きな注目がよせられた。地域文化とは、その土地の自然に適合しながら形成された生活環境、その土地に人が住むことで蓄積されてきた歴史、そして、これらの生活環境や歴史の営みのなかで生み出されたくらしの総体であり、「地域で受け継がれてきた生活の記憶」ともいえるものだ。また、地域文化は有形無形のさまざま形で受け継がれている。そしてこれらの地域文化は、地域に住む人びとの感情、あるいは人生の節目や季節の移り変わり目と結びつき、地域住民の豊かな人間性や創造性を育んでいく。このことから、地域文化は災害からの復興を支える力をもった存在になりうるのだ。
しかしながら、日常のくらしの営みのなかでは、地域文化の存在は当たり前のものであり、ほとんど意識されることがない。むしろ変化の大きな現代社会のなかでは、容易に忘れ去られる危機に常に直面している。 そこで、本展示では災害からの復興を支える地域文化をめぐる活動について、東日本大震災から10年が経つ今、あらためて振り返る。また、豊かな社会の礎(いしずえ)となる地域文化の大切さとその継承について考えていく。

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