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キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート

イギリスのロンドン郊外にあるキューガーデンは、ユネスコ世界遺産にもなっている世界最大級の植物園である。本展では、キューガーデンのコレクションを中心に、美しい花々を描いた約100点のボタニカルアートを展示する。
キューガーデンの歴史は18世紀に始まった。当時の大英帝国は貿易と植民地獲得によって繁栄を迎え、啓蒙思想の広がりや科学技術の向上を背景として、近代植物学が飛躍的に発展した。そして世界各地の植物を調査するための研究センターとしてキューガーデンが大きな役割を果たすようになり、多くのボタニカルアートが生まれた。ボタニカルアートとは、植物を科学的な視点から描いたもので、植物研究とともに長い歴史を培うなかでその芸術性を見出され、人々に親しまれるようになっていった。
本展では18世紀から19世紀初頭に描かれたボタニカルアートを展示するほか、国王ジョージ3世の妃であり、この時代のキューガーデンの発展に寄与したシャーロット王妃(1744~1818)にスポットを当て、彼女が愛したウェッジウッドの「クイーンズウェア」も展示する。さらに、当時の建築や装飾における主流のデザインであったジョージアン様式の部屋を部分的に再現し、ボタニカルアートを愛した人々の暮らしぶりを紹介する。
西洋において世界に対する視野が急激に拡張し、各分野で大転換が起こった時代に、先端性の一翼を担うとともに人々の暮らしを華やかに彩ったボタニカルアートの世界を堪能できる展覧会。

開催概要

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