福岡県

文化交流展示情報 特集展示「天神縁起の世界」

「天神さま」として親しまれる菅原道真公(845~903)。栄達を極めながら藤原時平の讒言により大宰府へと左遷され、不遇のうちに亡くなるという波乱万丈な生涯を送った。没後ほどなくして神として祀られ、やがてその生涯や霊威が人々の間で語られるようになり、絵にも描かれるようになる。それらは天神縁起絵と呼ばれ、はじめ絵巻の形で成立し、のちに大人数での鑑賞が可能な掛幅形式でも制作されるようになった。その内容は多様な展開を示し、各地域あるいは天満宮にゆかりの説話を盛り込んだ、いわゆる「ご当地縁起」が生み出された。
その嚆矢であり代表的な作例が防府天満宮に伝わる「松崎天神縁起絵巻」(重要文化財)で、その後、太宰府天満宮の所在する福岡においても特色ある縁起が作られた。観る者にとって身近な場所や説話が盛り込まれた天神縁起は、天神さまをより一層親しいものとしたことは想像にかたくない。
近年、福岡において天神縁起の発見が相次ぎ、数少ない掛幅縁起に新たな作例が加えられることとなった。本展では、それを契機として、あらためて天神縁起をはじめとする天神さまの豊かな世界を紹介する。

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