神奈川県

ミレーから印象派への流れ展

19世紀のフランスでは、都市の近代化が進み、人々の生活も大きく変化する。市民は自由に郊外や地方に出かけて、旅行を楽しむことができるようになった。そのような社会の変化が芸術家にも大きな影響を及ぼす。実際に経験する身のまわりの自然や生活、現実をありのままに描き出そうとするコローやクールベといった画家たちがあらわれたのだ。
パリ郊外のバルビゾン村に移り住み、風景や田園生活を描いたバルビゾン派を代表するジャン=フランソワ・ミレーは、大地に根づいた農民の日々の営みを描き出す。明治時代の初期に日本で紹介されて以来、ミレーの描く真摯に働く人々の姿は私たちに深い感銘を与えた。
歴史画が正統派絵画とされていた時代に風景を主題として描いたバルビゾン派の画家たちの革新的な試みは、モネ、ルノワールなど光や色彩を追求した印象派の画家たちに引き継がれた。
印象主義のスタイルが広く普及した19世紀末、ポスト印象主義の時代に絵画は多彩な広がりをみせた。ドニやボナールなど印象派以降の画家たちは、20世紀絵画への道筋を切り拓いてゆく。
本展では、自然主義や写実主義から印象派、ポスト印象派を経て、ナビ派へといたる19世紀のフランス絵画の系譜を、フランスとイギリスの美術館から出品された珠玉のコレクションを中心に辿る。

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