京都府

開館20周年記念展示 村田理如 蒐集の軌跡Ⅰ

清水三年坂美術館は幕末・明治期の七宝、金工、蒔絵、京薩摩などを常設展示する日本で初めての美術館として2000年に開館した。同館で展示する作品は全て館長の村田理如が30年以上にわたって蒐集したものであり、今や再現不可能ともいえる高度な技と独特の感性で作られた細密・繊細なものばかりだ。
村田は幼い頃から美しいもの、面白いものが好きで、物心がつく頃には石や昆虫、切手などを蒐集していた。特に翅の色や模様が美しい蝶を好んで採集し、精緻な体の構造や鱗粉の光沢をルーペなどで飽かずに眺めていたという。そのためか、同館では蝶をモチーフにした作品を数多く収蔵している。
大人になってからは化石や隕石を収集する一方、細かい手仕事にも興味を持ち、シルクロード周辺諸国や中南米の工芸品、西洋陶磁器やエミール・ガレのガラス工芸なども買い求めるようになった。そうした中、村田は日本の明治工芸に出遇う。その完成度の高い凝縮された美しさにすっかり魅了され、以降、全ての情熱を明治工芸の蒐集と研究に捧げることとなっていったのだ。
本展では開館20周年を記念し、村田が生涯をかけて蒐集してきた多岐に渡るコレクションより、明治工芸と出遇う前に集めた名品・珍品の数々を2期に分けて紹介し、その美意識の原点に迫る。

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