滋賀県

特別展「奇跡の土-信楽焼をめぐる三つの景色」

やきものには、窯で焼成する際の土と炎の作用により、素地の色や風合いが変化する「窯変(ようへん)」が現れる。なかでも薪窯焼成がつくりだす焼締陶器ならではの窯変は、日本人独特の感性によって「景色」と呼ばれ、愛好者たちの鑑賞の的となってきた。
独特の窯変が得られる信楽の土は、他に類をみない「奇跡の土」と言われている。信楽地域の古琵琶湖層群からとれる花崗岩由来の白土は長石や石英を多量に含み、コシが強く焼成するとざっくりとした質感と温かみのある色合いが生まれる。現在、信楽では様々な技法が用いられているが、釉薬を施さない中世以来の「焼締陶器(やきしめとうき)」は、最も信楽の土の魅力を示すやきものといえるだろう。
同館ではこれまでも信楽焼を様々な角度から紹介してきたが、開設30周年を記念する特別展となる本展では、改めて三つの景色から焼締陶器を見つめる。
一つ目の景色では、歴史と風土に育まれながら中世からつくり続けてきた、信楽・瀬戸・常滑・越前・備前・丹波の「日本六古窯」に注目。二つ目の景色からは信楽の焼締陶器とアメリカとの交流史。そして三つ目は新たな焼締めを信楽で探究している現代作家を取り上げる。

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