茨城県

人間国宝 松井康成と原清展

同館は、重要無形文化財「練上手」保持者の松井康成(1927-2003)と「鉄釉陶器」保持者の原清(1936-)の作品を多数収蔵している。本展では、二人の作家の表現の深まりやひろがりにふれながら、それぞれが到達した美の形について掘り下げている。
松井康成は、1960年代終わりに初期の練上を発表して以来、器胎表面に生じる亀裂を生かした「嘯裂(しょうれつ)」や「象裂(しょうれつ)」から、表面を研磨することで練上の文様を鮮やかに浮かび上がらせた「玻璃光(はりこう)」など、練上を中心に独自の表現を展開していった。数ある作品の中でも作者が「美須麻流之珠(みすまるのたま)」と表現したような「珠」に対する思いにも焦点を当てて紹介する。
一方、原清は、重ね掛けした黒釉と褐色釉とをおおらかなフォームにあしらった「鉄釉陶器」を中心に、美しく青みがかった釉調が特色の「鈞窯(きんよう)」や、翡翠に似た発色をする「翠釉(みどりゆう)」など幅広い制作を展開している。また、代名詞と言える馬文の大壺や大鉢などのほか、風に揺らぐ草花など自然を題材としたものが多く、彼の自然への愛着を感じさせる。
二人の人間国宝の技法や作風の展開など、様々な観点から着目し、彼らの作品の魅力を紹介する。

開催概要

直前の記事

最新一覧

美術展一覧へ戻る