東京都

後藤克芳 ニューヨークだより “一瞬一瞬をアートする”

後藤克芳(1936~2000)は、ニューヨークを舞台に、現代美術の新しい流れとなったポップアートに取り組み、活躍した作家である。主に木を用い、スーパーリアリズムの手法で、驚くべき完成度の高さをみる半立体作品を制作した。
自然豊かな山形県米沢市に生まれ、少年期から絵の道を目指し、やがて武蔵野美術学校西洋画科に入学し、その頃知り合った荒川修作や篠原有司男などと交流を深め、故郷で彼らを招いてネオ・ダダを紹介するなど、活発に活動した。
1964年に渡米しニューヨークに居を定め、1972年には永住権を獲得、2000年に同地で病没するまで、商業デザインなどで生計をたてながら、一流のギャラリーで勝負をしようと制作活動を続け、さらにはニューヨークの文化や暮らしを「ニューヨークだより」として晩年まで日本へ紹介し続けた。ニューヨークの様々な芸術家たちと交流をもち、その剌激を大いに受けた後藤の作品群は、没後、遺族により故郷の米沢市上杉博物館へと帰ってきた。後藤が発信する文章や、ポップでキッチュな作風とは裏腹に、非常に几帳面な仕上がりを見せる作品は、見る人を惹きつけてやまない。「日常がアートになる」と、身近な題材を“アート”に昇華させた後藤の作品を紹介する。

開催概要

直前の記事

日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 ~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女~(広島展)

アニメーション映画の美術監督・背景画家として数々の名作に携わってきた山本二三。宮崎 駿演出のテレビシリーズ『未来少年コナン』(1978)で24歳の若さで初の美術監督に抜擢された。その後、高畑 勲監督の劇場版『じゃりン子チ

続きを読む

最新一覧

美術展一覧へ戻る