大阪府

大阪万博50周年記念「民藝の軌跡  ―ポストEXPO’70の作家達―」

大阪日本民芸館は、1970年のEXPO’70において、関西財界有志と東京・駒場の日本民藝館が出展したパビリオン「日本民藝館」を前身として1972年に開館した。
パビリオン「日本民藝館」では、民藝運動の創始者である柳宗悦が蒐集した江戸期の工芸品、当時の地方の手仕事、そして運動に関わっていた作家達の作品が展示され、「民藝」の発見から1970年に至るまでの民藝運動の展開が優れた作品を通して披露された。なかでも、第二展示室、第三・四展示室では当時の職人や作家達が新作を出品し、民藝運動は古作品の顕彰にのみ留まるものではなく、民藝の美を糧に、新たな制作を目指す活動であることが表現されたのだ。
大阪日本民芸館はパビリオン「日本民藝館」の意志を引き継ぎ、開館当初より新作の紹介を重視してきた。主には日本民藝館展や国展といった公募展の入選作を中心に、現在も活躍を続ける作家達の若き日の作品を収蔵している。
本展では、大阪日本民芸館の収蔵品より、EXPO’70終了後から現在にかけて制作された新しい世代の作家達の作品を中心に、濱田庄司、芹沢銈介といった民藝運動草創期を支えた作家達や、武内晴二郎、沖塩明樹、柚木沙弥郎など濱田らの薫陶を受けた世代の作品を展示。1970年代以降、民藝を取り巻く状況や社会全体も大きく変化していく中、美しいものを生み出そうとしてきた民藝運動の軌跡を、作家達による優品の数々から紹介する。
また、併設展示では、春季特別展でのパビリオン「日本民藝館」の再現展示をベースとして、1960年代後半に制作された地方の手仕事や作家作品を展示。
それぞれの時代で、新たな制作に取り組んできた新作工芸運動としての民藝運動の姿をこの機会にぜひご覧いただきたい。

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