東京都

あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17

東京都写真美術館では、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するとともに、新たな創造活動を紹介する場として、「日本の新進作家」を2002年より開催している。17回目となる2020年度は「象徴としての光」と「いまここを超えていく力」をテーマに、写真・映像をメディアとする5組6名の新進作家たちを紹介。社会の急激な変化の中にあるいまこの時代は、既存のモデルやこれまでの価値観が揺らいでいる時代でもある。先行きが不透明な時代の中で、いつしか人々が確かな未来像を心に描くことや、大きな希望を抱くことは難しくなってきているのかもしれない。ときに美術はそうした時代にあって人に光を、さらに複雑な物事を見通す直感的な力や明日への活力をも与えてくれるはずである。
「光」は写真・映像メディアの本質要素であるとともに、人々の日常に遍在するもの、また希望の象徴でもある。本展の出品作家たちは、「光」を重要な要素としているだけではなく、自身を取り巻く世界の在りようについて独自のヴィジョンを持ち、それを視覚作品として私たちに提示してくれる。これらの作品は、ただ現実を鏡のように写し出すだけではなく、いまここにあり刻々と変貌していく世界をどのように感じ取るのかという世界観を表している。それらは見る人の心に様々に共鳴し、未来への洞察や生きる力を呼び覚ましてくれるかもしれない。5組の新進作家たちの写真・映像作品を通して、光に満ちつつも不確かでもあるこの世界からその向こう側にある未来へと、いまここを超えていく力を感じ取ってほしい。

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