大阪府

特別展「先住民の宝」

世界には、現在、70カ国以上の国々に、約3億7000万人の先住民が暮らしており、その民族の数は少なくとも5,000と言われている。西欧列強の植民地化等により、先住民は苦難の歴史を歩んできたが、現在においてもなお、圧政や差別に苦しむ先住民がいる。
本展では、国立民族学博物館に所属する研究者の最新の研究成果を元に、9つの国や地域に暮らす先住民をとりあげ、先住民の歴史や現在の暮らし、彼らが抱える問題や国家の課題など、先住民をとりまく状況を紹介する。
先住民の「宝」とは、金銀財宝のことではない。それは、彼らが大切にしている家族や親族、気の合う仲間かもしれないし、海や森などの自然環境や生活用具の場合もあるだろう。祭りや儀礼、伝統芸能、あるいは、彼らの心の中にある民族の誇りやこの世には存在しない精霊や祖先かもしれない。いずれにしても、彼らの日々の生活にあたたかな光を与えるもの、それが彼らの宝なのだ。
逆境にありながらも日々を力強く生きてきた先住民にとって、宝は心の拠り所であり、民族としての誇りである。そして何よりも、宝は、彼らにとって、希望そのものなのだ。本展をとおして、先住民の歴史や現状だけでなく、民族の誇りや継承されてきた文化の魅力、そして彼らが抱く未来への希望を感じ取ってほしい。

開催概要

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