神奈川県

清方の挿絵と装丁~華麗なる木版画の世界~

江戸時代半ば、浮世絵の多色摺りが庶民の間で大流行した。時代は変わり明治となってからも、その美しさから木版画は本や雑誌の巻頭を飾る「口絵」として、大正の初め頃まで文学作品に欠かせない存在だった。
清方は、挿絵画家・日本画家として活躍した水野年方から手ほどきを受け、16歳で挿絵画家となる。雑誌や新聞の挿絵を多く手掛けることで腕をあげ、物語の意図を汲み描くその口絵や挿絵は、読者のみならず小説家からも高く評価された。そして、売れっ子挿絵画家への登竜門である雑誌『文藝俱樂部』や『新小説』で口絵を担当するまでになり、日本画家へと転身する大正の初めまで文芸雑誌や小説の単行本などに多くの口絵を寄せ、人気を博した。
本展覧会では、清方の木版画や書籍の装丁に焦点を当て、本や雑誌に寄せた口絵を、下絵から完成までの制作過程とともに紹介する。

開催概要

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