兵庫県

特別展「ゴッホ展」(兵庫展)

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1880年、27歳の頃に画家を志したフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は、画業の初期にハーグ派の影響を受けた。特に、中心的な画家のひとり、アントン・マウフェと縁戚関係にあったことから彼に直接の指導を仰ぎ、その後、ハーグに移住して他の画家たちとも交流する。ヨゼフ・イスラエルスやヤコプ・マリス、マテイス・マリスのマリス兄弟らを中心としたこのグループは、街の近辺で出会う身近な風景を描いた。対象を正確に写し取るのではなく、示唆に富んだ筆致で仕上げた彼らの絵には、時としてスケッチのような趣が残されている。このように、細部ではなく印象を重視した手法を、ファン・ゴッホはまず身に着けた。その後彼はパリに出ると、印象派が打ち出した鮮やかな色遣いに出会ってその虜となり、色の表現力を学び、実践するようになっていった。
本展ではこのように、ファン・ゴッホの画業の初期から、印象派の洗礼を受けて独自のスタイルを確立するまでを追う。ファン・ゴッホ自身の絵画やドローイングとともに、彼の絵の基礎になり方向性を決定づけたハーグ派と印象派の作家たちの作品も展示することで、ファン・ゴッホがファン・ゴッホとなるまでの過程が分かるだろう。短くも豊かな画家としての人生を、作品と彼自身の言葉を通して観ていただきたい。

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